カラコンのトラブルについて国民生活センターに寄せられた苦情をまとめたデータがあります。

 

たいていは娘が購入したカラコンについて母親が相談してくるケースが多いのですが、当事者である娘の年齢は10代が半数で、20代が3割、30代が1割という比率になっています。

 

以下、主な相談事例を挙げていきます。なお国民生活センターの報道発表資料より抜粋してあります。

目のトラブルに関する相談

使用したら目が充血した

「高校生の娘が通信販売で勝手にカラーコンタクトレンズを購入した。使用したところ目が充血した。目に障害が出るのではないか不安である。娘に使用をやめるように説得しているが、友達も使用しているからと言ってやめようとしない。(被害者:福岡県・10歳代・女性)」

カラコンのレンズの含水率は38%前後が多いですが、この数字だと低くて酸素不足になり角膜浮腫という症状になります。角膜浮腫はカラコン装用による急性酸素不足の指標となる数値です。

 

国民生活センターの調査では人気カラコンを8時間装用した結果、4分の3の商品が装用中止など医師の対応を必要とするほど程度が重い角膜浮腫になりました。

 

含水率が50〜60%くらいの高含水率のレンズを除けば、カラコン装用は目にとって酸素不足の原因になる悪影響な存在だということをよく理解しておく必要があります。

 

目に痛みを感じ目が開けられなくなった

「中学3年生の娘が量販店でカラーコンタクトレンズをファッション用に買い、寝るとき以外は1カ月ずっと装着していたようだ。両目に痛みを感じ目が開けられなくなったと言うので眼科に連れて行ったら、医師に、「角膜に傷がついている。失明の可能性もあるので大きな病院を紹介する。」と言われた。(被害者:大阪府・10歳代・女性)」

カラコンの説明書を読むとたいていは「1日8時間」という使用時間の指針が書かれています。上記の例だと寝るとき以外の時間、ずっと付けっぱなしなので非常に目に悪い使い方です。

 

角膜に傷がつく角膜上皮障害という症状があります。この原因は、
・通常のカラコンの着脱などで傷がつくことによるもの
・カラコンの長時間装用で急性酸素不足によるもの
・着色剤の影響によるもの
・レンズがきつすぎて締め付けられることによるもの、があります。

 

眼科を受診せずに量販店で買って、使用方法を守らずに使用するとこうなるという見本です。最近はこういう方が多いので非常に心配です。

 

レンズに沿って眼球に傷がついた

「カラーコンタクトレンズをインターネットで購入。目が痛くて眼科に行くとレンズに沿って眼球に傷がついていると言われた。(被害者:岡山県・20歳代・女性)」

上記の例はベースカーブの合わないレンズを着用したが、カーブがきつすぎてレンズに沿って傷がついてしまう例です。

 

カラコンはソフトコンタクトレンズなので多少ベースカーブの数値が違っていても柔軟にフィットしてくれるのですが、目に合わないものを長時間使用していると目に傷がつく原因になります。

 

眼痛、流涙が止まらない

「友達とネットでカラーコンタクトレンズを購入。1回目に目に入れたときには異常はなかったが、2回目に入れたら左目に眼痛、流涙があった。すぐに外して洗眼し、医療機関を受診して洗眼し薬を処方してもらったが、眼痛、流涙が止まらなかったので、別の医療機関を受診した。(被害者:16歳・女性)」

国民生活センターの調査ではエンジェルカラーのバンビシリーズを調べたところ、レンズの縁から色素がはみ出ているケースがありました。

 

目に有害な着色剤が常時、角膜にはりついていることになり、角膜上皮障害や輪部充血など医師の治療が必要な重い症状になってしまいます。

 

カラコン業界は残念なことに有名なブランド、有名なモデルだから目に安心安全とは限りません。ほとんど韓国や台湾など海外で作って輸入しているので、中には粗悪品に当たるリスクもあると理解しておきましょう。

その他の相談

医師の処方なしに未成年に販売

「中学生の娘がカラーコンタクトレンズを店舗購入し使用。コンタクトレンズを医師の処方なしに、しかも未成年者に売るのは問題ではないか。(北海道・40歳代・女性)」

カラコンは高度管理医療機器なので購入した場合は販売店がリストを保管しておく義務があります。ドン・キホーテで買ったときに名前や住所を書かされるのはこのためです。

 

しかし、ほとんどが形骸化していて本来の「必ず眼科を受診する」という目的が果たされていないのが現実ですね。

 

度が合ってない

「ネット通販で度付きカラーコンタクトレンズを購入し、装着するとぼやけて見えない。度はあっていた。(相談者:大阪府・20歳代・女性)」

国民生活センターの調査では度数を実際に測ってみたら誤差があった例もあります。一応、承認基準では度数が±0.25Dの範囲内なら許容差として認められています。

 

レンズの色落ち

「1日使い捨てタイプのカラ―コンタクトレンズを購入した。ネットに色落ちすると書き込みがあったが、目に悪影響がないか心配だ。(相談者:広島県・30歳代・男性)」

色落ちは主にレンズのケアが必要な1日使い捨て以外のタイプで見られます。こすり洗いすると色が落ちるのはレンズとレンズの間に挟まれているはずの着色剤が実はレンズの表面についているからです。

 

国民生活センターの調査では国内の人気カラコンの半数以上がレンズの表面に着色していたことが分かっています。レンズの表側の場合、まぶたに、裏側の場合、角膜に悪い影響を及ぼす可能性があります。

 

視界が妨げられる

「ネット通販でカラーコンタクトレンズを購入したが、装着してみると色が視界に入ってしまい気になって使用できなかった。(相談者:北海道・20歳代・女性)」

カラコンはレンズの柄が特徴です。サークルレンズだと妨げにはならないのですが、デザインによっては黒目の中の虹彩の部分にまで色がついているものがあり、視界の妨げになります。

 

着色部分が多いとレンズの酸素透過性に問題が出て、長時間つけていると酸素不足になり目が充血してくることがあります。

その他のトラブル例

2週間も充血した!

洗うのが面倒くさくて洗わなかったら2週間もずっと目が充血して真っ赤になった(汗)。目を開けるのも辛くて化粧すらできなかった!!

 

毎日つけたら結膜炎に!

仕事続きで毎日朝早くから夜遅くまでずっとカラコンをつけていたら結膜炎になっちゃった。装着時間は守らないと…。

 

痛くて涙が止まらない(泣)!!

目が痛かったけど無理矢理カラコンをつけていたら、涙が止まらなくなった…。どうやら目に傷がついたらしく、薬を目に塗られることになった。

 

まさかの失明危機!?

カラコンつけたまま寝ちゃったら目が開かなくなった…。目に潰瘍ができて瞳に穴があいて、あと少しズレていたら失明していたらしい…。それで視力が0.03まで落ちちゃった。

 

明るいところにいられない

毎日遊んでカラコンをつけていたら、目が開かなくなった!光がまぶしくて明るいところにいられず、日中なのに真っ暗闇で過ごすことに。